行動心理学 / ガイダンス6 / 相手の心を理解する

アンとサリーの課題

人間は他の動物とは違い
他者の行動から、その心理的状況を理解する
「心の理論」と呼ばれる機能を持っています。

これは
他者の言動や表情から
その心の動きを読み取ったり
自分とは違う信念を持っていることを
理解する機能のことです。

この「心の理論」を理解するための実験に
「アンとサリーの課題」と言われるものがあります。

この実験は3~10歳までの子供を対象に行われます。
子供たちには次のことを伝えます。

・アンとサリーという名の人形を見せ
二人は一緒にあそんでいるという状況を説明します。
・サリーはボールをかごの中に入れて部屋をでていきますと伝え
サリーの人形を隠します。
・サリーが出ていった後で、アンがボールを別の箱の中に入れましたと伝え
アンがボールを別の箱に入れた様子を見せます。
・サリーが部屋に戻ってきましたと伝え、サリーを再び登場させます。
・サリーはボールを取るためにどこを探すでしょうかと尋ねます。

相手の立場に立って考えることができれば
答えはサリーが最初に隠したかごの中と答えます。
(そこにボールが無いことはわかっているのですが)
サリーはその行為しか行っていないからです。

「心の理論」の発達が遅れている子供は
自分が見た通りの答えとして
別の箱の中と答えてしまいます。

この課題はだいたい4,5歳から正解できるようになります。
つまり人間は、それくらいの年齢から
他者の心を理解できる能力を持ち始めるということです。

それだけ集団における他者を思いやる気持ちを持つことが
人間にとって大切なことだということですね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA